【2019年版】v6プラスの契約についてまとめ

普及までもう一歩というところまで来ているIPv6の契約形態である、v6プラスについてまとめてみました。実際に契約をし、開通するまでをまとめています

v6プラスって何だ?

そもそも、v6プラスの存在すら知らなかったので、色々と調べて回ったところ、元締め的なサイトを見つけました

https://www.jpne.co.jp/service/v6plus/

「v6プラス」は、NTT東西の次世代ネットワーク(NGN)を利用しインターネット接続を提供するISP事業者が、IPv6及びIPv4の設備を持たずに、インターネット接続をお客さま(エンドユーザ)にご提供いただくためのサービスです。

本サービスは、「IPoE方式」によるIPv6インターネット接続とIPv6ネットワーク上で実現するIPv4インターネット接続のデュアルスタックのローミングサービスです。

NGN網を使って通信をし、従来のようにPPPoEを繋ぎに行く場所を経由しないので高速に通信が出来るという事のようです

ただ、こうなってくると色々と疑問点が出てきますよね

その点を色々とまとめていきたいと思います

これまでの契約(フレッツ光など)と何が違うのか

まずここですよね

どういう違いがあるのか。めんどくさい事があるのか。契約変えないといけないのか等々・・・

順を追って書いて行きたいと思います

NTTに確認する事(フレッツなどの契約について)

まず、契約についてですが、既に1Gbpsの速度が出るという契約(ギガマンション・スマートタイプなど)の場合はv6プラスのオプションをプロバイダー側で追加するだけでOKです

私の場合は、100Mbpsの契約だったので、そこからギガマンションタイプへの切り替えが発生しました。なので、ここはコストアップです

なお、v6プラスはNTTが提供しているわけではないので、NTTに対してv6プラスの契約云々を言っても意味はありません

プロバイダに確認する事(v6プラスについて)

プロバイダには、v6プラスを使いたい旨の連絡をしましょう

プロバイダによって異なると思いますが、私のところではv6プラスの追加は無料でした

その際に、NTTから受け取っているであろう【開通のご案内】が必要になります

【お客様ID】【アクセスキー】及び、HGW(ホームゲートウェイ)の型番の情報を聞かれました

この辺はプロバイダによって対応内容が違ってくるかと思いますが、事前にNTTに対してHGWの情報を聞いておくと良いと思います

既にギガタイプの契約をしている人の場合は、HGWが手元に残っていれば、その情報を使いましょう

レンタル品なので、送り返してる人もいると思いますが、そこは各自で頑張ってください()

NTTのHGWはレンタルしなくても良い?

これは契約しているプロバイダに寄るという事が分かりました

私の場合はマンションタイプなので、ギガマンション・スマートタイプとギガラインという2つのタイプから選べるのですが、それぞれの違いはHGWをレンタルする・しないの違いです

当然HGWをレンタルしないタイプにしたくなるわけですが、ここでプロバイダ毎に出来る出来ないがあるという話に戻ります。

NTTの窓口の人曰く、プロバイダがホームICTがついていないプロバイダである必要があるという事でした。正直意味わかりません

なので、プロバイダに対してホームICTについて聞いてみましたが、いまいち伝わらなかったのですが、ホームICT=フレッツ・ジョイントの事なのだろうという話でした

ホームICTとフレッツ・ジョイントについてはこちらを参照ください

https://businessnetwork.jp/Detail/tabid/65/artid/1504/Default.aspx

市販品のルーターでも良い?

これは上記の文章につながるところですが、プロバイダによりけりです

結局、建前上NTTのHGWをレンタルしてもらう為だけの理由で、NTTのHGWじゃないとダメですよという話をしているのではなく、本当にそういう契約が存在するのです(週刊実話)

これはフレッツ・ジョイント経由でルーターに対してv6プラスの接続をする為のソフトウェアをプロバイダが提供する際に、HGWに対してのみソフトウェアを書き換えるか、それとも別のルーターも許可するか、の選択が出来るからだそうです

なので、私が使っているプロバイダでは、NTTのHGWにしかv6プラスは提供しないという設定にしているみたいなのです

ですが、ちょっとだけ変な話をします

実は、私の契約しているプロバイダでは、NTTのHGWにしかv6プラスを提供できないようにJPNEと契約をしているらしいのですが、なぜか私のところではアイ・オー・データのv6プラス対応ルーターでv6プラスに繋がっています

なので、ちょっとプロバイダ側も右往左往でした。なんで繋がってるんだろう?という感じで

実際、アイ・オー・データのルーターでは以下のように表示されています

お知らせのところに、がっつりと「インターネットが接続されていません」と出ています

そしてIPv6アドレス類もすっからかんです

でも、この状態でもIPv6で通信が出来ているというから不思議なものです

私の見解は、NTTのHGWで一度回線認証をしているのだと踏んでいます

なので、認証済み回線だからアイ・オー・データのルーターでも通過出来ているのでは?という

ちなみに、私が使用しているアイ・オー・データのルーターはこちらです

結局どうしたか

とりあえず、当面はHGWのレンタルを維持しつつ様子を見守る事にしました

仮にギガスマートからギガラインに契約変更を行った場合、新たにCAF番号が割り当てられた時にv6プラスの接続を初期化する可能性があるからです

既存のIPv4接続は残るの?ポート開放は?

さて、v6周りの白熱した話とは打って変わって、ここからは既存のIPv4の話です

自宅にサーバー類を持っている人からすれば、ここが一番気になるところかもしれません

結論から言いますと、v6プラスの開通後もIPv4 PPPoEの通信をする事は可能です

なので、普通にこれまで使っていたv4ルーターを使いまわせます。ポート開放とかやり直さなくていいので最高です

この場合、一番手っ取り早い方法としては、ONUから出ているLANケーブルを適当なネットワークスイッチで分配し、v6用ルーターのWANとv4用ルーターのWANにそれぞれ接続します

私が使用しているネットワークスイッチはこちらです

これだけで完了です。私のように契約タイプが100M線から1G線に変えた場合は、PPPoEの認証用のIDとパスワードが変わっているので、そこだけ既存のv4ルーターに設定してあげればOKです

ちなみに、v6とv4のルーター間の通信は、このままの状態だと完全に分離されてしまっているので、v4とv6のルーターの間をLANケーブルで1本繋いであげるだけでOKです

この時注意なのは、それぞれのルーターでDHCPを有効にしあっていると、DHCPの競合が発生するので、予めどちらかのルーターのDHCPサーバー機能をオフにしておきましょう

あと、サブネットやネットワークアドレスは共通の数値にしましょう

例えば、v4ルーターは192.168.1.0/24でv6ルーターが192.168.2.0/24だと相互に行き来出来ません。なので、それぞれのルーターを192.168.1.0/24で統一する必要があります。この際、DHCPサーバーはどちらか一方のルーターでのみ有効にします

また、v4ルーター本体のIPアドレスは192.168.1.1に設定し、v6ルーター本体のIPアドレスは192.168.1.2に設定しましょう

これで相互に行き来が出来る状態になります

最後に

フレッツ・ジョイントとホームICT、そしてHGWの組み合わせの真相は未だ闇の中です

HGWを返却してしまっても大丈夫のような気もしていますが、とりあえずプロバイダからはHGWが無くなった場合に通信出来なくなるかもしれないという説明を受けているので、とりあえずは残しておこうという方針です

時期を見て、再検討をしようかと考えています