Wowzaが提供しているクラウドサービスであるWowzaStreamingCloudを使ってみたので掲載してみます
使う為の準備
とりあえず以下の物を用意します
・Wowzaへのログインアカウント
・クレジットカード
・適当なエンコーダー
まずは以下のリンク先よりアカウントを作ってログインしましょう
ログインしたら、以下のような画面が出ます(Wowza側でデザインが変更されている場合もあります)
WowzaStreamingCloudはトライアル期間が30日間設けられています
実際には「30日間で5時間分までのストリームをテスト出来る」というものなので、テストを開始して放置するとあっという間に終わります
気をつけましょうね
ストリームの設定をする
とりあえずテストを開始をするには、+Add Live Streamをクリックします
Live Stream Setupに進みます
Live stream nameに適当に名前を入れます。sampleとかtestとか
次に、どのリージョン(地域)へストリームを飛ばすのかを地図のサムネイルから選ぶことが出来ます
また、リージョンにより24×7や4Kサポートなど色々と違いがあります
次に、エンコーダーを選びます
色々なメーカーがWowzaとパートナーになっているので色んなエンコーダーが選べます
私はOBSで繋ぐので、一番下の方にあったOther RTMPを選びます
解像度の設定と、ストリームを録画するかどうか、字幕はどのタイプを使うのか等を選ぶことが出来ます
1920×1080の解像度で配信をし、ストリームは録画、字幕は使用しないという設定をしてみました。という感じで設定を軽く済ませます
ここまで設定したらNextを押して次に進みます
RTMPのURLや接続に使用するユーザー名、パスワードが表示されます
後で確認も出来ますが、テキストをコピーしてデスクトップとかに保存しておくと良いと思います
プレイヤーの設定をする
どのプレイヤーを使うのか、プレイヤーの解像度はどうするのか等のプレイヤーに関する設定を行う事が出来ます
以前の記事でも紹介したWowza Playerを使用する事も出来ます
プレイヤーの大きさを設定したり、プレイヤーに表示するポスターの設定などを行えます
付属のプレイヤーなので、倍速再生やコマ送りのようなトリッキーな事は出来ませんが、再生するだけなら十分な能力です
テストページの作成
テスト的なHTMLのページも作ってくれます
実際にプレイヤーが置かれてどんな感じで表示されるのか、を確認出来るページを作ってくれます
と言っても単純にページのど真ん中にプレイヤーが置いてあるだけのとても単純なページですが
設定内容のチェック
ここまで設定した内容を最後にチェックする事が出来ます
Finishを押して完了
Finishをクリックすると、これまでの設定が全て保存され、ライブストリーム+プレイヤー+プレイヤーを置いたサンプルページが作成されます
このポップアップが出れば作成完了です
完了すると、以下のような画面が出ます
あとはエンコーダーから指定のrtmpのURLやらに送りつければここにサムネイルが表示されて内容を確認する事が出来ます
サムネイルを表示するには、Start your live stream nowをクリックするわけですが、クリックするとポップアップが表示されます
要するに、トライアルで使用可能な5時間分のストリームの消費が開始されますよという警告です。テストをしたいので当然Startします
黒塗りしたサムネイルの箇所にエンコーダーから送られてくる映像がコマ送りで再生されます
下の方には、テスト的に作成したHTMLのページへのリンクやエンコーダーから接続する際に使用する情報が表示されています
注意点:エンコーダーからWowza Streaming Engineへ接続する際にはユーザー認証を使います
あとはHealthタブからストリームの状態チェックを簡易的に行うことも出来ます
録画したストリームをチェック
ライブストリームを作る際に、録画を有効にしていた場合は、ストリームを停止すると録画したファイルを参照することも出来ます
ファイルの尺が長いとそこそこ終了するまで時間がかかるので、お茶でもどうぞ
終了したようです
ファイルのダウンロードや削除が出来ます。おそらく保存場所はS3かな?
スケジュール配信機能
今回のチェックでは使用しませんでしたが、スケジュール機能なんてのもあるようです
事前にライブイベントの告知をしておき、その時間になったらストリームが開始されるとかそんな機能なんでしょうね
スケジュール配信の設定はこんな感じでした
低遅延配信を行うには
Wowza Streaming Cloudでは、超低遅延配信という機能を使用する事が出来ます
ただし、プレビューアクセス専用です
要するにモルモットになる覚悟がある人は試してみると良いよというもの
今回の配信テストでは実施しませんでしたが、以前の記事にしたCMAFによるものと推測出来るので、おそらく遅延は2秒程度でしょう
APIの提供について
最後に開発者向けの情報ですね
APIもリクエストすれば使用出来るようです
ドキュメントとかはさすがWowzaって感じでしっかりしています
まとめ
Wowza Streaming Engineを実際に稼働させてその動作を確認してみました
基本的に全く問題なしで、オートスケールされるので大規模向け配信でも基本的に問題ないと言える出来栄えです
YouTube Liveがダメという場合に利用するには良いんじゃないでしょうか