同一のネットワークからDNSでアクセスする方法

通常、ホームページはDNSで解決する事がほとんどだと思います。www.google.co.jpとかですね

グローバルIP(海外だとReal IPとか呼びます)でアクセスするようなところは何かのテストサイトとか、DNS持たないようなところだけです

www.sample.co.jpというWebサイトの場合

例えばwww.sample.co.jpというWebサイトを自社内に立てていて、このWebサイトの表示されている状態を確認するためにはwww.sample.co.jpにアクセスする必要があります

そしてwww.sample.co.jpが123.456.789.100というグローバルIPアドレスを持っていたと仮定した場合、同一のネットワーク内にいる人も当然同じ123.456.789.100というグローバルIPアドレスが割り振られています

同一ネットワークの場合は、www.sample.co.jpにアクセスに行くと同一のグローバルIPアドレスにアクセスに行く事になり、開くことが出来ません

WordPressの場合

さらに分かり易い例を出すと、Wordpressです。私もWordpressを使っていますが、このWordpressでこそ今回のテクニックが役に立ちます

WordPressを使う場合、以下の赤枠の箇所の設定を行いますhosts

ここがwww.sample.co.jpになっていないと、Wordpressで作ったWebサイトが見れないわけです

この赤枠の箇所を同一ネットワークからアクセスするには、通常ローカルのIPアドレスを入れる必要があります。192.168.1.10とかですね

そうしてしまうと、同一ネットワークでは開けるようになりますが、今度は外部から見る事が出来なくなり、困ったなーという状況になります

hostsを使って解決

私はWindows10を使っていますが、Windowsではアクセス先のIPアドレスはここに行ってくださいという設定「hosts」というものがあります

ここで192.168.1.10=www.sample.co.jpという風に定義しておくと、あら不思議。同一のネットワークからでも外部からアクセスしているようにwww.sample.co.jpにアクセス出来るようになります

具体的な設定方法は以下の通り

C:\Windows\System32\drivers\etcにあるhostsをメモ帳の管理者で開く

hosts2

C:\Windows\System32\drivers\etcを開くと、hostsという拡張子の無いファイルがあります。これを編集していくのですが普通のユーザー権限では保存する事が出来ません

スタートボタンをクリックして、メモ帳を探します

hosts3

私の場合はよく使うからかすぐに見つかりました。メモ帳を右クリックします

hosts5

その他をクリックします

hosts4

ここで管理者として実行をクリックします

メモ帳が起動しますので、起動したメモ帳に先ほどのhostsという拡張子の無いファイルを開きます

ドラッグアンドドロップでは開かないので、ファイル→開くでhostsを開いてください

hosts6

一番下にWebサーバーのローカルIPアドレスとDNSを記述します

管理者権限で開いていれば保存する事が出来ます。保存後、同一ネットワーク内からwww.sample.co.jpを開いてみると、外部から接続したのと同じようにWebサイトが開きます

このテクニックは結構便利なので、色々な場面で重宝します