Wowza Streaming Engineを4.7.xから4.8.0へのアップデートが思いの外面倒だったので、備忘録として。Wowza公式サイトに最新バージョンへのアップデート方法として以下の情報があります。
https://www.wowza.com/docs/how-to-update-your-wowza-streaming-engine-installation
ただし、正直分かりにくいです。
特に、「OracleJDKからOpenJDKへ移行しないといけない」というのが非常に難しいと思います。
ですので、実際にアップデートして問題無かった方法を以下のように記載します。
Wowzaでアカウントを作成する
まずはパッチをダウンロードする為のアカウント情報をWowzaで作成してください。
差分アップデートをする為にはWowzaでアカウントを作成する必要がありますので、まずは作成します。
作成後、ログインしてからMY ACCOUNTを開き、目的の差分アップデートファイルを手元にダウンロードします。
この時、ZIP形式でダウンロードされます。
OpenJDK Java SE云々と書かれているリンクをクリックすると、Wowzaで使用する為のOpenJDKのファイルもZIPでダウンロードできるので、両方ダウンロードします
Wowzaをアップデートする
ここからはLinuxにインストールされているWowzaのアップデート前提で話をします。
SSHでWowzaの端末にアクセスしてください。
まずはSCPを使って先ほどダウンロードしたZIPファイルを以下のフォルダにアップロードします。
/usr/local/WowzaStreamingEngine/updates
この際、updatesにアップロード出来ない場合は、updatesへ書き込み権限を与えてください
sudo chmod 777 /usr/local/WowzaStreamingEngine/updates
ZIPファイルをアップロードし終わったら、updatesのフォルダ内に分かりやすいようにフォルダを作成します
sudo mkdir /usr/local/WowzaStreamingEngine/updates/4.8.0 sudo mkdir /usr/local/WowzaStreamingEngine/updates/java
カレントディレクトリをupdatesフォルダにします
cd /usr/local/WowzaStreamingEngine/updates
続いて、アップロードした各種ZIPファイルをそれぞれのフォルダに移動させます
sudo mv ./WowzaStreamingEngine-Update-4.8.0.zip ./4.8.0 sudo mv ./jre-9.0.4.zip ./java
移動したZIPファイルを解凍します。まずWowza本体のアップデータファイルを解凍し、続いて同じようにJavaのファイルを解凍してください
sudo unzip ./4.8.0/WowzaStreamingEngine-Update-4.8.0.zip sudo unzip ./java/jre-9.0.4.zip
解凍すると、それぞれフォルダが作成されるかと思いますが、次にする事は現在稼働中のWowzaの停止です。
sudo service WowzaStreamingEngine stop sudo service WowzaStreamingEngineManager stop
それぞれのサービスを停止させてから、OpenJDKのファイルをコピーします。
このコピーを行わないと、Wowzaのアップデータが適用出来ません。
sudo cp -r /usr/local/WowzaStreamingEngine/updates/java/jre/linux-x64/* /usr/local/WowzaStreamingEngine/jre
Wowzaのアップデータを適用する為に、shファイルに実行権限を与えます。
sudo chmod +x /usr/local/WowzaStreamingEngine/updates/4.8.0/linux/*.sh
shファイルを実行します。
sudo /usr/local/WowzaStreamingEngine/updates/4.8.0/linux/update.sh
アップデートするかのメッセージが表示されると思うので、yでアップデートを続行してください。
以上で4.7.xから4.8.0へのアップデート手順は完了です。
最後にWowzaのサービスを再起動しましょう。
sudo service WowzaStreamingEngine start sudo service WowzaStreamingEngineManager start
この手順が面倒という方は、一度アンインストールしてからインストーラーからもう一度再インストールという方法でも良いかと思いますが、細かい設定とかが消える可能性があるので、ご注意ください。