昨日まで元気に動いていた彼(HDD)は、突然の別れを告げる事があります
私はバックアップ用に3TBのHDDを常時稼働しているのですが、時折再起動をしないといけない事があるので半年に一回くらいのペースで再起動をしています
HDDが壊れる可能性が一番高いのはディスクが回転し始めるときと終わるときです(スピンアップとスピンダウンですね)
そしてその時は突然訪れました
あれ?HDDの名前が変わっている
経験を積み重ねた人間はすぐに理解します
このHDDに何か良くないことが起こったのだ、と
それまでバックアップという名前だった彼は、突然ローカルディスクという名前に変わっていました
とりあえず開いてみる
ディスクをクリックして開こうとすると呪いの文字である アクセスが拒否されました という表示
この瞬間色々と考えるはずです
1、USB接続にして中身にアクセス出来るかもしれない
2、ディスクをクローンしてみるのはどうだろう
3、きっと再起動すればまた繋がるはずだ
どれも復活する可能性はあるかもしれませんが、ここで私がオススメしたいのは、これらの選択肢以外だという事です
最初に試すべきは、いにしえの呪文 chkdsk /f /r
私はWindowsを使っていますが、このコマンドは昔から使われているディスクをチェックするコマンドです
多くの場合、認識しているのにHDDが開かない場合は、不良セクターによる場合が多いです
このコマンドを実行する事で不良セクターを修復し、元あったデータへのアクセスが出来るようになるわけです
ただし、このコマンドはHDDがOS側で認識している事が絶対条件です
HDDを繋いでもそもそも認識しない、という場合には通用しません
何とかして認識させてください
そして認識したら、このコマンドをすかさず使ってください
例えばドライブレターがEドライブのHDDの調子がおかしくなった場合は、以下のようになります
chkdsk e: /f /r
この時重要なのは、コマンドプロンプトを管理者権限で起動するという事です。管理者権限で起動していない場合はコマンドを受け付けてもらえません
処理にかかる時間は
チェックディスクのコマンドは非常に時間のかかる作業です
私の場合ですが、丸2日以上かかりました。大体55時間です
これは忍耐でしかないので、放置して祈りましょう
チェックディスク後にするべきこと
チェックディスクを行っても、1回目はエラーで駄目だったという文言が出る事があります
この時は諦めず、もう一度先程のコマンドを実行してみてください
実際、私も1回目は空き領域が無いなどのエラーメッセージで処理が中断してしまったのですが、諦めずにもう一度実行したら最後までちゃんと処理をしてくれました
エラーも出ず、正常に完了した場合はデータを探しにいけるようになっているはずです
found.000というフォルダ
チェックディスク後にfound.000やfound.001のようなフォルダが隠しフォルダとして生成されます
この中に、失ったはずのデータが格納されています
ただし、このフォルダには通常の方法ではアクセスが出来ません。アクセスが拒否されてしまうからです
このフォルダにアクセスするには、管理者権限が必要です
TreeSize Freeを使う
元々はフォルダのサイズを解析する為に使用していたソフトですが、このソフトウェアであれば管理者としてfound.000などのフォルダにアクセスする事が可能となります
上手くアクセス出来たら、すかさずファイルコピーをして別のHDDにコピーしましょう
この瞬間、本当にホッとする事でしょう
最後に
復活できるかどうかは運次第ですが、諦めずにトライする事が大事だと思います