前回の続きでWowzaの使い方について
インストールから見ていきますが、Linuxをあまり触ったことが無い私のような人は、Windows版から使う事をオススメします
インストールしてみよう
とりあえず欲しいインストーラを以下のリンクからダウンロードしましょう
https://www.wowza.com/pricing/installer
Windows版の場合はそこらにあるソフトウェアと同じようにダブルクリックからインストールしてください
どのOSのバージョンをインストールするにしても、必ず途中でアカウント名の登録を聞かれると思います
ここで設定するアカウント情報は、後々Wowzaのコンソール画面にログインする際に必要になるので、忘れずにメモりましょう
最後にサービスで起動するかを聞かれるので、ここはサービス起動したい場合は登録しましょう
Linux版でインストールする場合は、以下の例を参考にしてみてください
4.4と入っているところはバージョン番号なので、ダウンロードする際にダウンロードリンクのアドレスを再度確認してください
例:Linux内にwowzaというフォルダを作成し、作成したフォルダ内にインストーラーをダウンロードしてインストールを実施する場合
mkdir wowza
cd wowza
wget https://www.wowza.com/downloads/WowzaStreamingEngine-4-4-0/WowzaStreamingEngine-4.4.0-linux-x64-installer.run
chmod +x WowzaStreamingEngine-4.4.0-linux-x64-installer.run
./WowzaStreamingEngine-4.4.0-linux-x64-installer.run
Windows版と同様にアカウント情報、サービス起動を聞かれます
動かしてみよう!と、その前に
インストールが完了したので早速動かしてみたい!という気持ちになると思いますが、ファイアウォールの設定を確認してください
Wowzaで一般的に使用するプロトコルはRTMPなので、TCPの1935ポートを開けてください
これを開けてないとWowzaにエンコーダーから通信が到達出来ません
配信で使用したいプロトコルにも寄りますが、とりあえずTCPの80番と1935番を開けておけば大丈夫です
ファイアウォールの設定まで済めば、ようやくお待ちかねの配信のテストを行いましょう
エンコーダーの用意
ライブ配信を行うには、エンコーダーと呼ばれるソフトウェアもしくはハードウェアが必要になります
オープンソースの物から数百万円する物まで多種多様です
勿論、高い方が機能が豊富で可用性が高かったり冗長化出来たりと多くの利点がありますが、ここではそんな高級な物は勿論必要無いので省きます
私が配信のテストで良く使うのは、Adobe FlashMedia LiveEncoder(FMLE)とOpen Broadcast Software(OBS)です
どちらも無料のソフトウェアですが、FMLEはAdobeのウェブサイトで登録が必要になるので、OBSを使うと楽だと思います
OBSの詳しい使い方は色々なサイトで紹介があると思うので、とりあえず今は省きます(後で追加するかも)
私のテスト環境で使用した設定は以下の画像の赤枠の通りです
1.シーンの白いウィンドウの中で右クリックをしてシーンを追加
2.ソースの白いウィンドウの中で右クリックして追加→ウィンドウキャプチャ
ウィンドウキャプチャを選ぶと、現在アクティブになっているウィンドウをドロップダウンから選べるので分かりやすいのを適当に選択
続いて配信の設定部分
上部の設定→設定→放送設定へと進みます
これら以外はとりあえずデフォルト(初期設定値)のままにしましょう
FMS URLという所にWowzaまでのURLを記述します
通常は以下のように書きます
rtmp://172.16.0.10/live
172.16.0.10はWowzaがインストールされているPCのIPアドレスもしくはホスト名を入力してください
プレイパスには、ここでは適当にsampleとでも打ち込んでおきましょう
ここまで設定したら、OKを押してください
配信開始をクリックすればWowzaへ接続し、配信が開始されます
Wowzaのコンソールを見てみよう
Wowzaには専用の確認画面がビルトインされています。コンソールとかダッシュボードとか呼ばれてたりします
ChromeとかFirefoxなどのウェブブラウザから以下のURLを開いてください
http://WowzaのIPアドレス:8088
私の環境の場合はhttp://172.16.0.10:8088ですね
Welcome to Wowza Streaming Engine!というイントロ画面が表示されますが、Skip Introを押してスキップしましょう
これでログイン画面が表示されます
ログイン情報は、先ほどメモしたアカウント情報を入力してください。間違いが無ければログインすることが出来ます
ログインすると、以下の画面が表示されます
OBSで配信を開始して、特にエラーメッセージがOBSで表示されていなければ、Wowzaに接続できています
今回はライブ配信を確認するので、以下の画面のように、右上のApplicationsをクリックし、Live内のIncoming Streamsをクリックします
すると、先ほどOBSで設定したプレイパスが表示されています
sampleをクリックしてみましょう
現在接続しているsampleのビットレートなどが表示されます
実際に流れている映像を確認するには、Test Playersをクリックします
再生画面右上のstartボタンをクリックすると、ライブ配信している内容をFlashPlayerで確認することが出来ます
FlashPlayerが表示されない場合は、FlashPlayerをインストールし、ブラウザを再起動してください
次回はVOD配信についてです