BackBlazeとWasabiを契約した話

つい先日、自宅のRAIDシステムが吹っ飛ぶという悲惨が発生しましたその為、ついにクラウドストレージへのデータ保存を決意し、実際にどのストレージが良いのか探し始めました

要件

  • なるだけ大容量で定額制が好ましい。例えば前に一瞬だけあったAmazonやMicrosoftの定額無制限ストレージ的なサービス
  • 転送スピードは、ADSL的なスピードにならなければ可
  • 可能であれば、モバイルやPCからアクセスしたい

以上3点を満たすストレージを探しました。無制限という時点で、かなり絞られるわけですが・・・

そこで見つけたのがBackBlazeというクラウドストレージサービスです

こちらは10年以上クラウドで倉庫屋さんをしているという老舗で、実は今年のNABShowにも出展していました。つまり勢いと金があるという証拠です

というわけで、サクッとBackBlazeのトライアルを開始してみました

BackBlazeが提供しているサービス

個人向けとビジネス向け、あとは従量課金向けの3種類です

なんと個人向けとビジネス向けは、月額定額で容量が無制限です

その金額も非常に安く、月々たったの5ドルです(驚異的)

また、従量課金で使用可能なサービスも展開しています

従量課金するぐらいなら5ドルで無制限が良い、と思うかもしれませんがちょっと待ってください

この従量課金、異常なまでに格安です。1GB辺り0.005ドルです。円にすると1GBで約0.5円。

安すぎじゃん

つまり、容量無制限の5ドル分を使い切れない可能性が大いにあるわけで、むしろ従量課金の方が安くつく場合がほとんどだと思います

でも私は両方契約しています

個人向け無制限と従量課金を両方契約。その心は

個人向け無制限の契約は、過去に収録した録画データの保管庫として扱う為に契約をする事にしました

実際、自宅にテラバイト級のHDDがゴロゴロしていて、これらがお亡くなりになったら、もう終わりなわけです。これまでの努力とかいろいろ・・・

Netflixとか契約してるので、消えたら消えたで別に良いんですが、なんとなくです

よって、これらをクラウドの倉庫に移動させることにしました

ただ、BackBlazeの個人向け無制限サービスは、PC単位でしかアクセスが出来ない(1PC毎に5ドル/月という事)ので、自宅倉庫PCと紐づけて使うようにしています。この辺は結構上手い商売形態ですよね

従量課金の方はというと、こちらはどのPCからでもアップロードもダウンロードもできるタイプですが、正直・・・この辺は後程の使用感で

良く利用する物は相変わらずGoogleドライブなどで運用する予定ですが、やはり失うと辛いファイルは安全な場所に預けるのがいいかな・・・と思うわけです

BackBlazeの使用感

正直言って、使用感はあまりよくありません

完全に倉庫として使う形です。Webブラウザからファイルにアクセスして動画再生させたり、音楽が聴けたりとかはありません。

なので、従量課金のサービスは別の物を使う事にしました

従量課金はWasabiで

Wasabiの価格は、なんと0.0049/GBという完全にBackBlazeと競合(喧嘩)してる価格体系です。これも驚異的な安さ。

そして何より、BackBlazeと大きく違うのは、Wasabiはクラウドストレージから出ていく流量(Egress)に対して課金しないという事です

AmazonのS3とかは、ストレージの占有による費用と、出ていく流量に対しても課金が発生します

ですが、Wasabiでは出ていく流量に対して課金をしないので、普通のHDDと同じような感覚で使用する事が出来るのが大きな魅力です。素晴らしいですよね

しかも、WindowsやMac向けにはWebDAVとしてマウント可能なクライアントソフトを提供しているので、普通のネットワークストレージとして使う感覚で使用する事が可能です

私はこの方法で、音楽をWasabiに預けてiTunesで聴いています

最後に・・・

HDDのクラッシュはいつやってくるか分かりません。簡易的に判明するのは、Windows10でタスクマネージャーを見た時にHDDの応答速度が異常に遅くなった時ぐらいです

実際、私は8TBのSeagateのアーカイブHDDを買って運用していますが、2台ある内の1台が壊れました

壊れる前、応答速度が1000msを越えており、何やら嫌な予感はしていたのですが、案の定でした

2台目の8TBにrobocopyで毎晩コピーしてるので事無きを得ましたが、していなかったらと思うとぞっとします

そして、新しいHDDを買うのを止めてクラウドストレージにしようと思い至りました

クラウドストレージは安全度こそ高いですが、サービスを止めるというクリティカルな事が発生するので、それはそれでどうなのかな・・・という感じではありますが・・・